老舗の酒造会社の板塀にまとわりつく『さおとめかずら』
まだ花をつけているものもあったが、もう緑の実をつけているものもあった。
今年は梅雨明けの発表はなしだったが、このまま秋になっていくのだろうか?
隙間があればどんなところにでも伸びていく。
どこまでも伸びていくその形は、私達人間が まねしようとしても到底できない凛とした
自然が作る美しさである。
いつの間にか道のあちこちに「さるすべり」の散り花を見る季節になった。
カールした薄い花びらが地面に散っていくとかわいらしい実が姿を現す。
この花が終わると夏も終わりに近づく。
64年前のこの日、秋田の港町が最後の空襲にあった。
あの痛ましい
『土崎空襲』
昨日の新聞(秋田魁新報)に載った秋田市土崎港 長浜谷チヤさん(95歳)の言葉
『15日の正午から大事なお話があると、ラジオでも何度も聞いた。
天皇から激励の言葉があるんだろうな、とおもっていたのに、敗戦だったものな。
何のために前の晩に土崎を爆撃したのか。情けなかったよ。
終戦の翌年一月、十分な手当てもできないまま次女を病気で亡くし、次の年、
銃後の物資不足をともに耐えてきた母を、亡くした。生きていくってたいへんな
ことだ。なして人間ってけんかするんだべな。
せいぜい生きて100年足らず、もっと仲良く暮らされないんだかな。』
明日は終戦記念日 あの痛ましい戦争について静かに考える日にしたい。