雪が降る日はきっちりと戸を閉めていた花屋さんの店先がこのところ華やいできた。
いつも花を買いに行くお店の前もチュウリップやバラのほかに背の高いさくらや雪柳も
出ている。
その背の高いグループにいいものをみつけ、買って帰った。
うすい紅の桜や可憐な雪柳の真ん中にたくさんのまあるいつぼみをつけて立っていたのは
『青文字』
あおもじは早春の花で、その色といいつぼみや花の形といい 大好きな枝ものだ。
中が薄紅色になっている白い四角い花器をだし久しぶりに生けてみた。
つやつやの光沢のある丸いつぼみからクリーム色の花がさく。
青文字の花はたくさん咲くと華やかだからあえてお花はいれずにこれ一種だけ。
いただいた素敵な書のカレンダーの前にも。
午後のリビングにチョキン、パキンと鋏の音が響く。
小気味いい鋏の音とともに切り落とされた小さな枝の切り口はいい香りがする。
青文字は黒文字のようにいい香りがする木だ。
レモンのようなさわやかな香り。
山椒の香りともちょっと似ている。
数センチの枝をハサミで縦割りしてみるとその香りはいよいよ強くなった。
それが楊枝として使われる理由だろう。
楊枝にしなくても和菓子に一枝添えたくなるような可愛い青文字だ。
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しばらく大きな絵の前に置いて眺めていたワイヤーの林檎を今日はちょっとお引越し。
林檎に色をつけてみた。
・・・・・・・と言っても林檎の向こうに赤と青の琉球ガラスのグラスを置いてみただけ。
色を楽しむには杉の板の前がいい。
今度は林檎の中に何かを入れて遊んでみたい!