こんなに寒かったお彼岸の中日は久しぶりのような気がした。
餅米の炊ける匂いは 子供のころの記憶とリンクし とても懐かしい気がした。
秋田は米どころ 秋田では何かにつけてぼた餅を作ったり お赤飯を炊いたりした。
昨日練っておいたあんこを半搗きにしたお餅に絡めた。
きな粉、金ゴマ、青海苔は中に小さなあんこが入っている。
甘いものが大の苦手だった父のためよりも生きている私たちのためのお餅。
秋田の漆器 川連塗りの渋い色のお皿に盛った。
私は青のりをひとつ 少し塩を効かせたお餅の中に小さなあんこが入っている。
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天国の父にはこれを
大きくておいしそうなカマスが手に入ったので塩焼きにした。
今夜はこれを肴に美味しい田沢湖ビールのアルトを開けた。
この地ビールの味を父は知らない。
『父さん、秋田にもこんなおいしいビールがあるんだよ♪』