車を降りてすぐ、路面の美しい落ち葉に目を見張った。
ハートの形のようなかわいらしい落ち葉は雨でぬれたアスファルトの道に素敵な模様を描いていた。
このままシルクの生地にしたら素敵な洋服にできそうだ♪
その木を見上げると黄色に色づいた葉が風に揺れていた。
大きな桂の木との出会いだった。
かつらは幹が根元から何本にも増えていってだんだん巨木になっていく。
そこに立っている堂々とした姿には『威厳』さえ感じられて大好きな木になった。
もう少し車を走らせて上のほうへ行くと、もう一本の桂の木が見えてきた。
秋の桂は上品な黄色でシックな木だが、小さなハートがひらひらと一斉に揺れる様子も
本当にかわいらしいと思った。
快晴の日の山は本当に美しい。
山並に光があたり、影になり、本当に心地よい風景が目の前に現れた。
さらに上っていくにつれ今度は錦の絨毯が広がっているような山が見えてきた。