山葡萄の紅葉がこんなに美しいとは知らなかった。
思えば初めて白神の秋に出会ったときはもう11月になっていてダケカンバが皆葉を落とし、
独特の白い木肌だけになった、紅葉も終わりのころだった。
だからこんなにタイムリーに山葡萄の紅葉を見たのは初めてだった。
友人がとっておきの場所へ案内してくれた。
蔓性の山葡萄はいろんな木に絡まってそれによっていろいろな表情を見せていた。
人の顔のように見える真っ赤な葉
その命を延ばすために誰かに強く絡まる蔓の曲線は見事だった。
日当たりのいい場所にもたわわになった山葡萄
しばし山の動物になってこのおいしい果物をいただいた。(完熟はとても甘かった)
蔓が無造作に折り重なって小さな葡萄が実っている。
こんな美しい模様は人間には作り出せないと思いながら、葡萄の下で青空を見た。
まるで赤の色見本のようなそれぞれの『あか』
帰る途中にも山葡萄を見つけた、下から眺めるとまた美しい葉の色
曇ってきた空を見上げると高い木から下がった蔓
山を下りてくると素敵な山並みの向こうにはきらきらと輝く日本海が見えた。
うっすらと男鹿半島も見えた。
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山道を下っていると目の前に現れた 猿さんの群れ
猿さんたちが現れたのではなく私たちが現れたのだ。
彼らは山の恵みを食べていたらしい。
こっちにびっくりして数匹が茂みに隠れた。
やがてこの2匹も林の中に姿を消した。
とここまでは車の中から撮ったが・・・・・・・車を降りてお猿さんを見に行った。
いたいた、高い木に登ってじっとこちらを見ていた。『邪魔したね~』
美味しい山葡萄、たくさん食べて帰ったかな?