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巨匠たちの絵に会いに
秋田新幹線がなかったころ 出張で上京すると上野が玄関口だった。
上野は美術館や博物館が多くあり一日休みを取ったり、帰りの汽車を寝台列車に変えたりして
美術館巡りを楽しんだものだった。
だいぶ前から秋田市の千秋美術館で開催中の『日本近代絵画の巨匠たち ウッドワン美術館名品展』
明日で終わりなので焦って出かけた。
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教科書でもおなじみの『麗子像』は7歳の愛娘を描いたもので、説明によれば モデルの麗子が
風邪で寝込んだときも布団で麗子さんを作り、毛糸で編んだケープをかけてイメージして描いたそうだ。
手編みのケープの毛糸の質感まで細部にわたってよく描かれており感心した。
岸田劉生は37歳で夭折したらしく お元気でいれば成長した麗子さんを描き続けたのだろうと思った。

もうひとつ印象に残った絵 藤田嗣治の『ディナーパーティー』
海の見えそうな家のテーブルに並べられたたくさんの美味しそうな食材
果物やハム、鶏の丸焼き、新鮮な野菜、いろんな魚 ほうぼうという魚まで描いていた。
それを窓から猫が覗き込んでいる。その表情がとってもユニーク!隣の窓からしっぽの先が見えていた。
たくさんのワインも添えられていた。
藤田はワインが好きだったのだろうか?
あの食材で作ったのは ブイヤベースかな?こんな想像も楽しい。

ショップで麗子さんが掛けていた手編みのケープを模したものが売られていた。
6300円、かわいいお孫さんにでも買っていかれる人でもいるのかな?
でもあの編み方だと私にも編めそうだと思った。
小さいころに残り糸で祖母と一緒に炬燵掛けを編んだ思い出がある。
四角いモチーフをたくさん編んで祖母がつないでくれた。懐かしかった!
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とにかくいいお天気で青空がきれいだった。
美術館の入っているビルの裏庭にある『エンジュの木』
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今の季節は実がついていてまた美しい。
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夏の間は木陰を作り、その下のベンチで休むことができる。
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街の方も少しずつ色づいてきた。本格的に紅葉するのは11月に入ってからかな。
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秋のフルーツサラダ
    出回ってきた柿と完熟のいちじくのサラダ(味付けはマヨネーズと塩少々)
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    がさエビのから揚げ
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by harunoyokihi06 | 2012-10-27 22:14 | おでかけ


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