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本が届いた!
雨が続くこの季節、家で好きな本をめくる楽しみがある。
楽天BOOKSで送料無料セールをやっていたので欲しかった本を2冊取り寄せた。
学生の頃友人からお茶のお稽古に誘われて先生のところに通ったがお手前の順序よりお茶碗や茶花のほうに興味が行き結局数ヶ月でやめてしまった。
それでもその友人が何度かお茶会にも誘ってくれ楽しい思いをさせてもらった。
あの凛としたお茶室の空間も大好きだったのに、活け花は今まで続けられたのにお茶もやっていればと今頃になって悔いている。
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小堀遠州・・・・・天下一の茶の宗匠であったことは言うまでもないが、いろいろな顔を持った人で、名建築家であり、庭造りにかけても名人というすごいひとだったようだ。

4月末に矢島という小さな町にドライブした。
小さな町ながらとても文化的なところで、お茶が盛んだという事を聞いていた。
夫が会社の方の葬儀で行ったことがあるという寺に私を案内した。
龍源寺、ここは生駒氏という矢島藩の藩主の菩提寺だった。
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生駒氏は讃岐の高松をおさめていた一族だったが4代目生駒高俊公がこの矢島藩にたった1万石で国替えになり秋田矢島でなくなったので龍源寺が菩提寺になったということ。
高俊公は小堀遠州の甥だったそうだ。
その関係で、こんな小さな町なのに茶道が盛んで、遠州流の茶会がこの寺で毎年開かれているようだ。
この寺の境内の敷地は6千坪。茅葺の本堂も見事な仕事ぶりをうかがわせた。
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29歳でこんな寒い東北の地に国替えさせられた高俊公はこの地をどう思ったのだろう。
4代続いた生駒一族はこの国替えで53年間の高松の統治にピリオドを打った。



もう一冊は白洲正子の写真集のような本。

その中に「花の活け方は器が教えてくれる」という一節があった。
なるほどと思った。
料理やお菓子の盛り付けもそんな気がする。
このお菓子にはどんな器が合うのか?
私の大好きな「ふうき豆」に選んだのがこのうつわ。
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偶然だが秋田の漆器の一つ「生駒塗」のうつわ。
念のため調べてみたら、生駒塗は琉球漆器の朱塗りの技法を学んだ生駒さんという方が戦後始めた塗り物だった。
私もいくつか持っているがこれは埼玉で暮す友人の結婚式の引き出物としていただいたもの。
しばらく会ってないが元気にしてるだろうか?
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紫陽花の色が段々濃くなっていく。
by harunoyokihi06 | 2006-07-01 20:19 | 日々のこと


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