去年の12月はじめ 知り合いの方がこの和菓子を贈ってくれました。
ちょうど一時帰宅していた母と私のお茶の時間も楽しいものになりました。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、銀座の老舗 清月堂本店の晩秋の銘菓『おとし文』です。
私はこのお菓子、はじめていただきました。一口でいただけるかわいいお菓子です。
明治40年に初代が店を構え、現当主は『餡にこだわる』三代目だそうです。
食べてさすがと思ったのは口解けのよさでした。
卵の黄身だけで作った黄身餡をさらした餡で包んで蒸しています。
蒸したときに出来る割れからきれいな黄色い餡がちょっとのぞいています。
徳島産の和三盆の上品な甘み、中の黄身餡はおいしい卵の味がします。
とにかく口の中でほろほろと気持ちよく解けていくお菓子でした。
さて菓銘の「おとし文」の由来ですが、おとし文とは恋文のこと。
渡すに渡せなかった恋文を丸めた形なのでしょうか?
昔は和紙に書いたでしょうから、丸めたときの皺がこのお菓子の蒸したときの割れに表現されているのかなあなどと考えるのも楽しいですね。
まさかり半島で自ら餡を手作りし、次々に銘菓を生み出しているkoroちゃんの『和菓子作りさすらいの旅は続く』にTBします。
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親戚から新鮮な秋刀魚を大量にもらったときから作っている秋刀魚の佃煮。
今は冷凍ものでも鮮度が良くておいしいので年中作っています。
寒くなって鱈がさかなやさんに並ぶと生の鱈の子も入れて炊きます。
鱈子が秋刀魚に絡まってとてもおいしいです。
生姜の千切りもたくさん入れてちょっと甘いおかずです。