秋田産の山の芋でとろろを作った。
皮をむいてすりばちをゆっくりこするようにして山の芋をすっていく。
すり鉢なのできめ細かく山の芋がすられていく。
時々味噌仕立てのだし汁の上澄みを入れ、強い粘りをのばしていく。
またする。
またのばす。
そうやって山の芋が小さくなるまで繰り返す。
昨年の春に手作りした味噌はなんともいえないいい味。
私にとってこの上ないぜいたくな『とろろ』
炊き立ての麦めしを生駒塗の鉢によそってとろろの色も楽しむ。
真っ白だった山の芋のとろろが味噌でほんのりやさしい色になった。
味噌の香ばしさが口の中に広がる。
とろりとした中で麦のプチプチ感がまたいい。
箸休めのはりはり漬けを食べまたとろろご飯をすする幸せ。
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朝のリビング 春の日が差し込む。
木の壁に 葉っぱの影が映る。
窓から見える東の空も鉛色から薄い水色になってきた。
あともう少し、もう一山越えれば 春が来る。